1人ひとり違うヘアマニキュアでの白髪染め
こんにちは。目黒駅から徒歩1分。大人の隠れ家的美容室ベーアッシュです。
今回はヘアマニキュア(酸性カラー)で染めた時の仕上がりの色や、明るさの決まり方についてお伝えしていきたいと思います。
主にヘアマニキュア(酸性カラー)をおすすめする方の特徴は
● アルカリカラー(レギュラーカラー)にかぶれてしまった
● 白髪がある
● 髪を傷めたくない
● カラー剤の臭いが気になる
● 明るく染めなくて良い
となっています。特に最後の「明るく染めなくて良い」という項目は「そんなに明るく染めなくて良いが、黒がいいわけではない」という考えの方がベーアッシュにいらしているお客様の中にも多い意見です。
ヘアマニキュア(酸性カラー)は一般的なアルカリカラーと違って色味、明るさに自由度が少ないと言わざるを得ません。染めてみたいけど実際染めた時どうなるのか想像がつかず不安に感じている方に少しでも参考にしていただけたら嬉しいです。
ベーアッシュで使用しているのは酸性カラーというもので、これはヘアマニキュアと同類のカラー剤です。2種類の呼び名があると分かりにくいので説明の中ではヘアマニキュアという名称で進めていきます。
・・・・ヘアマニキュア(酸性カラー)について詳しく知りたい方はこちら・・・・
白髪の量による仕上がりの違いについて
ヘアマニキュアは黒髪を明るくすることができないので、黒髪と白髪の割合によって同じ色で染めても仕上がりが全く違ってきます。
髪の毛全体の中の白髪が占める割合の事を白髪率と言います。
白髪率10%は白髪がパラパラあるくらいの方。
気になるけど人によっては染めていなかったり、髪色を明るくしている方では茶色い髪に混ざってわからないくらいです。
白髪率90%は真っ白と言われるレベル。
白髪染めを3週間~1ヶ月のペースでされている方は白髪率30%くらいからの方が多いです。
この黒髪と白髪の割合の違いでヘアマニキュアは色の見え方がかなり変わってきます。
現在ヘアマニキュアでの白髪染めを考えている方はご自身の白髪率を考えながら下記をご覧ください。
|白髪率の違う人を同じ色で染める
上の写真は同じ色で染めています。
Ⓐの写真の方は白髪が少なく、Ⓑの写真の方は全体的に白髪があるので
白髪の分量の違いにより仕上がりの明るさが違ってきます。
|Ⓐの白髪が少ない方(白髪率10%)のBefore→After
Ⓐの方は白髪率が10%くらいです。
前髪の少し白髪が集中しているあたりで50%くらいです。
明るめのヘアマニキュア(オークル)で染めていますが全体の仕上がりとしては地毛と変わらない感じです。
|Ⓑの白髪が多い方(白髪率50%)のBefore→After
Ⓑの方は白髪率が50%くらいです。
前の方の白髪が集中しているところは90%くらい(ほぼ白い)です。
同じく明るめのヘアマニキュア(オークル)で染めていて程よい茶色の染まり上がりです。
|白髪が多くもなく少なくもなく・・・白髪率30%くらい
白髪が少し多い所は明るめに染まり、その他はやや暗めに染まります。
ヘアマニキュアで白髪染めをしている方の染まり上がりで一番多い仕上がり感です。
*上記ⒶⒷの方たちとは違う色(ブラウン)で染めています
この様に色味だけでなく
白髪の量・髪質による染まりやすさ・退色のしやすさ
など様々な条件によって仕上がりの色が違ってきます。
よって、ベーアッシュでは一人ひとりのお客様に合わせてその都度色味の調整、染め方などを変えています。
ヘアマニキュアできれいにカラーリングをするためには、染めるテクニックが必要なのはもちろん
沢山の経験を積んでお客様の髪の毛の状態を見極め、染まりあがりをしっかりとイメージできることが同じく大切になるのです。
ヘアマニキュアによるカラーリング例
ベーアッシュでヘアマニキュアをされいている方達から特に希望の多い2パターンの施術についてご紹介します。
1つ目は出来るだけ明るめに染めたい
2つ目は白髪が伸びてきた時に目立たないようにしたい
この2パターンについて
①基本編
へマニキュアのメニューのみで対応する
②応用編
ヘアマニキュアのメニューにホイルカラー(以下ハイライト)というオプションメニューを併用する
の順でしていきます。ではいってみましょう!
| 出来るだけ明るめに染めたい
①基本編
今よりも明るいカラー剤に変える
退色している毛先の色を見ながら少しずつ明るいカラー剤に変えていきます。
いきなり明るい色で染めると根元だけ明るすぎたり、色によっては染まっていなそうに見えるのでその時の毛先の色、その方の染まりやすさなどを考慮しながら少しずつ変えていきます。
伸びてきたところだけ染める(リタッチ)
根本は今まで通りしっかり染めつつ、毛先の退色した部分の明るさをそのまま残すことでいつもより仕上がりが黒くなりません。
白髪の多い場所だけ毛先まで染め、白髪の少ない場所はリタッチにする。などご希望や白髪の生え方によってその場所ごとに使い分けたりすることもあります。
今よりも明るいカラー剤にし、リタッチで染める
カラー剤を明るいものにし、根元だけ染めていきます。
白髪の染まりやすさによってどの段階の明るさまで明るくしていけるかは個人差があります。
②応用編
ハイライトを入れる
ヘアマニキュアだけでは黒髪を明るくすることができないので、オプションメニューであるハイライトを表面中心に入れ、明るい髪の毛の部分を作ります。
ハイライトをした後ヘアマニキュアで染める(ダブルカラーする)ことで白髪を染めていきます。
ハイライトは部分的に明るい髪の毛を作るので全体的にレギュラーカラーで明るくするよりもダメージを低減させることができます。
また伸びてきたときにくっきりと線が付かないのでヘアマニキュアによる白髪染めは毎月で、ハイライトは3ヶ月から4か月に一度のペースでされる方が多いです。
こちらの方は伸びてきた所とあまり差が付きすぎないようにほんのり明るくなるようなハイライトです。
髪へのダメージも最小限で済み手触りや艶をキープできています。
| 白髪が伸びてきた時に目立たないようにしたい
①基本編
明るい色で染める
伸びてきた白髪と染めているところの色のコントラストが強くない方が目立ちにくいので白髪が染まりつつ出来る限り明るい色で染めます。
薄い色で染める(白髪ぼかし)
これは白髪率が高い方(白髪の量が多い方)に特に有効です。白髪をきっちり染める、というよりも白髪をぼかすというイメージの染まり上がりです。元々あるカラーをクリア等で薄めて薄い色をつくり染めていきます。白髪染めをやめようと考えている、真っ白はいやだけどきっちり染めたいわけではないという方にもおすすめの染め方です。
◇白髪率90%の方
既存のブラウン系ヘアマニキュアをクリアで薄めて染めています。白髪と染まっているところの境目がぼやけているのが分かります。
◇男性で白髪率70%の方
既存のブラック系ヘアマニキュアをクリアやグレー系で薄めた色で染めています。白髪っぽさはあるのですが黒々しない染まり上がりです。
②応用編
ハイライトを入れる
白髪率の低い方(白髪が少ない方)によく用いられる方法です。黒髪の比率が高いとどうしても白髪とのコントラストが強くなるので目立ちやすくなります。ハイライトを入れ、明るい髪の毛や黒い髪の毛、白髪など髪の毛全体に色々な色がミックスされているような状態にすることで白髪が伸びてきても目立ちにくくなります。
上の写真の方はレギュラーカラーによるハイライトを入れています。自然になじみほんのりハイライトが入っているのが分かります。
普段染めている白髪染めの明るさ、過去のカラー履歴によっても髪の毛をどこまで明るくできるか違ってきます。
上の写真の方のはブリーチを使ってかなり明るいハイライトを入れています。はっきりとハイライトが入っているのが分かります。
「明るめに染める方法」と「白髪を目立ちにくくする方法」2パターンのご紹介でした。
応用編でのハイライトというのはレギュラーカラーやブリーチを使用しますので少なからず髪の毛へのダメージがございます。ハイライトを行う頻度、入れる量などによってもダメージの感じ方は違ってきますので、しっかりとカウンセリングしたうえでご希望があればさせていただいております。
髪の毛へのダメージや頭皮トラブルにお悩みの方にはヘアマニキュアのみで出来ることをきちんとご提案させていただきますのでご安心ください。
いかがでしたか?
ヘアマニキュアは色見本を見ていただき「この色にしましょう」と見たままの色の仕上がりには出来ません。
繰り返しになりますが、白髪の量・髪質・使用薬剤・テクニック・・・と様々な条件によって仕上がりが決まります。
へマニキュアはその方に合わせて専用にカスタマイズされてこそきれいな仕上がりになるカラーリングです。
髪の毛と地肌のダメージケアのためにデザインをあきらめず、出来る範囲の中でデザインや髪色を楽しんでいただきたいと思っています。
最近ではかぶれやアレルギーなど健康面での問題から通常のヘアカラーができない方も多くなっています。
また、頭皮を健やかな状態に保つことが薄毛、抜け毛、毛が細くなる、ボリュームがなくなるといった悩みの改善にもつながります。
髪の毛や頭皮の悩みを感じ始めたらシャンプーやマッサージ、育毛剤だけでなく美容室でのカラーリングやパーマなどどんな薬剤を使用しているのかという事にも目を向けてみてはいかがでしょうか。
美容室に行ったその日にきれいになる事も大切ですが、ベーアッシュではどうすれば1年先、5年先、10年先きれいでいられるかを考えご提案させていおただいております。
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